先天性欠如歯

こんにちは、三軒茶屋のふじわら歯科医院です。
今日は、すがすがしい秋晴れですね!最近、天候不順で災害が多いですが、がんばっていきましょう!
さて、今回は先天性欠如歯(生まれつき歯がはえてこない)場合についてお話したいと思います。

Qうちの子が先天性欠如歯でないかどうか歯科医院で調べてもらいたいです。何歳くらいに調べるとよいですか?

A永久歯の歯胚は、3歳頃にはおよそできておりかなり正確な診断が可能です。欠如歯の場合、乳歯の虫歯予防が最重要課題。早期発見がカギなので、遅くとも小学校に入る前にはパノラマエックス線写真を撮っておきましょう。
お子さんが先天性欠如歯かどうかを調べるには、いつ頃パノラマエックス線写真を撮ればよいのでしょうか。実は先天性欠如歯は、皆さんが思っているより
早期に調べることができます。というのも、永久歯の歯胚は、3歳になれば乳歯の下にすでに準備されているからです。乳歯の下に永久歯の歯胚が準備されていれば将来そこに永久歯が生えるはずです。乳歯の下に歯胚の像がない場合、永久歯の欠如が予測されるというわけです。
実は先天性欠如歯の治療では、早期発見はとても大きなアドバンテージです。というのも、先天性欠如歯の場合、乳歯の虫歯予防がとても重要だからです。永久歯が下から生えてこない場合、乳歯は抜けずに残ります。定期的にメンテナンスを受けて大事に使っていけば、この乳歯を30歳、40歳と使い続けることも夢ではありません。将来、できるだけ小さな治療で済ませるには、この方法が一番なのです。
また、必要に応じて早くから矯正専門医を紹介してもらい経過観察を受けていれば、お子さんの成長に合わせた適正な時期に、矯正治療を開始できます。場合によっては、まだあごの成長が柔軟な年長さんの頃から矯正治療の下準備を始めることで、その後の治療をより小規模に、そして有利に進めることもできるのです。
6歳も終わりがけになれば、確定的な診断が可能になります。ただ、このときすでに乳歯が虫歯になっていると、それを長く使い続けることが難しくなります。幼児期からの虫歯が予防は、最小限の治療で快適なお口を保つための、大きな強みになるのです。
3歳では、じっと動かずにエックス線撮影を受けるのは難しいかもしれません。4歳くらいになってできるようになったら、ぜひ1度調べてもらいましょう。虫歯の発生する時期を考えると、遅くとも、小学校に入る前の撮影をおすすめします。