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白いつめもの

三軒茶屋 下馬 野沢エリアのふじわら歯科医院です。気温がぐっと下がって秋らしくなってきました。今年は秋雨前線の影響で曇りの日が多いですね。風邪が流行っているので、くれぐれもご注意なさってください。さて、今回は虫歯治療に用いる白い詰め物について多く質問されますので、簡単に紹介していきます。
Q.むし歯をレジンで詰めてもらいました。白くて目立たず、大満足です。キーンという大嫌いな削る音もあまり不思議と気にならなかったです。
A.詰め物の材料が歯にピタリとくっつくので、穴を大きく削らずにすむのです。その分、金属の詰め物のときに比べるとタービン音を最小限にすることができます。

白い詰め物の治療として知られるコンポジットレジン修復。いまや、接着技術を用いたこの治療法なしでは、患者さんのご希望に応えることができないほど、歯科治療にとって必要不可欠な治療法になっています。
患者さんにとってうれしいメリットは、なんといっても詰め物が目立たないこと。しかも、その日に治療が終わります。
コンポジットレジンを使う治療では、材料を直接歯に詰めたり盛ったりして修復します。そのため金属やセラミックの詰め物のように、型を取って製作する必要がありません。型取り後、装着のために再度来院せずにすみ、白い治療がその場ですむことはコンポジットレジン修復の大きな魅力でしょう。
 そしてもうひとつ大きなメリットがあります。それは、みなさんが苦手な、歯を削るキーンというタービンの音をあまり聞かなくてすむことです。
コンポジットレジン修復では、接着技術という、歯と材料がピタリとくっつく方法を使います。詰め物が取れないように穴の形を削って拡げる必要がなく、削る量をぐっと少なくすることができます。治療後の歯の寿命にとってよいのはもちろん、歯医者嫌いの元凶になっている「歯を削る音」を最小限に抑えられるのです。
こうした特徴を持つ治療は、じつは現代が生んだハイテク材料に支えられています。水分だらけのお口のなかで、修復物が歯にピタリとくっつくという特殊な接着技術の研究がはじまったのが1950年代。その後半世紀にわたる開発競争のなかで、すぐれた材料が日本のメーカーによってつぎつぎに生み出され、丈夫で、仕上がりが美しく、しかも使いやすい材料へと進化してきました。コンポジットレジン修復の材料は、現在完成期を迎えているといってよいでしょう。
材料の成熟とともに、治療の裾野は一気に広がりました。現在では、小さなむし歯の治療から、かなり大きく欠けた歯を審美的に修復する治療まで、(適応症例に一定の限界はありますが)幅広く用いられています。
大きく分けてその内容は、現在二極化しているといってよいでしょう。一方は、むし歯や歯を修復する保険の治療です。治療済みの歯の健康を長く保つには、なるべく歯を削らないことが大切。小さく削り、不快なタービン音が少なく、あっという間にピタリと充填される白い治療に驚かれたかたも多いのではないでしょうか。
もう一方が、特殊なテクニックをマスターした歯科医師による審美修復治療(自費治療)です。これまで金属やセラミックで作られていた治療の代わりに、何色ものコンポジットレジンを微妙に重ね、色も形も本物そっくりに造形し、材料の可能性を最大限に引き出します。