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こんにちは。ふじわら歯科医院です。
連日の猛暑で、お体もお疲れのことと思います。
お体をリフレッシュするメニューを始めました。お顔(フェイシャル)のしわ取りメニューです。
ヒアルロン酸導入と言いまして、エレクトロポレーション・EMS・LED・高周波・クライオを用いた5機能の最新技術の美容方法です。
 
エレクトロポレーションによるほうれい線・しわの改善だけでなく、EMS・高周波の組み合わせでハイフ同様のリフトアップ・小顔効果も行うことができます。

しかもハイフのように痛くありません。

エレクトロポレーションとは、
電子穿孔(せんこう)理論を美容に転化したものです。
電子穿孔理論とは、海外の研究機関で確立された最先端技術です。
一切痛みがない電子穿孔法という技術を応用した電気パネルを与えることにより有効成分の浸透効率を高めます。
コラーゲン・ヒアルロン酸などの美容成分を有効に肌へのケアを行います。

是非、お試しください。詳しくはスタップまでお問い合わせください。

また、もう少しリフレッシュしたい方は、エステサロンの提携もございます。フェイシャルのほか、ボディの痩身メニューもあります、

http://oasissancha.com/

オアシス三軒茶屋店
是非、ご覧になってください。

迷う子供の歯科矯正~自然に治る場合ってないの?~

Qうちの子は永久歯の前歯がガチャガチャで、将来成長して大きくなれば自然に綺麗に並んだりはしませんか?
A顎の成長は後ろへと伸びるのが主で、前歯が並んでいる部分の横幅自体はあまり拡がりません。
横幅が拡がらないと前歯は並ばないので、自然に良くなることはまずないでしょう。まずはエックス線検査を受け相談しましょう!

お子さんに矯正治療を受けさせるべきか迷っている親御さんからよく受ける質問に、将来この子の顎がぐっと成長したら、前歯が自然と綺麗に並んだりはしませんか?というものがあります。
結論からお伝えすると、永久歯の前歯がガチャガチャなお子さんの歯並びが自然に治るということは、まずありません。
永久歯の大きな奥歯が生え揃うにつれて、ますます並ぶスペースが足りなくなり、犬歯がはみ出すケースは多く、顎が成長するにつれて受け口など顎の骨格の問題も増悪します。その結果、幼いころより噛み合わせが悪化し目立ってしまいます。様子をみすぎて治療のタイミングを逃さないようにしましょう。

思春期性成長が始まる前の時期は、骨格性の問題、下顎が大きい受け口の患者さんや、上顎が大きい骨格性の出っ歯の患者さん、習癖に起因する開咬の患者さんなどにとっては、治療のアドバンテージのある特別な時期に当たります。
思春期性成長前の顎の骨格は成長途中で、成長をコントロールでき、ゆがみなどをコントロールすることができます。この時期に行う治療を「一期治療」と言います。
一期治療で骨格性の問題をかなり改善できると、歯を並べる土台を治せるので、治療のクオリティも高くなります。一期治療の終了後は、生え替わりの様子や、思春期性成長期に顎の成長を見守り、経過観察を続けていき、永久歯列が生え揃ったら、二期治療をとして、永久歯を正しく並べる仕上げの治療をし、治療終了となります。多くの場合、一期治療と二期治療はセットで行います。

ただし、骨格性の問題が少なく、歯を移動させれば綺麗に治せる単純な乱ぐい歯の場合は、一期治療から始めずに、永久歯列が完成した中学生以降に奥歯を後ろへ移動させたり、歯列を拡大させたり、比較的短い期間で仕上げるという選択もあります。
「もうちょっと様子をみよう」と先延ばしをせずに、前歯が永久歯に生え替り始めたら矯正専門医で検査を受け、経過観察を始めましょう。

●2月休診日のご案内
毎週水曜日(3.10.17.24日)
11日(木)、23日(火)(祝日の為)

●2月矯正日のご案内
21日(日)9時30分~13時(最終受付12時30分)
22日(月)16時~20時(最終受付19時30分)

口腔ケアの大切さ~Withコロナ時代において~ 自ら出来る対策はないのだろうか?

口腔ケアの大切さ~Withコロナ時代において~
第2波がきていると言っても過言ではない昨今、自ら出来る何か対策はないのだろうか?

2006年日本歯科医学会誌25号掲載記事によると、インフルエンザについては、冬場6か月間に歯科衛生士による口腔ケアを受けた人のインフルエンザ発症率が1%なのに対し、受けなかった人は9.8%と約10倍の差が出たと既に発表されている。

唾液中にある免疫物質がウイルスを囲み、粘膜内に侵入しないようブロックし、唾液の自浄作用によって洗い流される。しかし、口腔内に歯周病菌などの病原菌があるとウイルスの侵入を手助けするプロテアーゼという酵素が出てウイルスが活性化してしまい、感染リスクが高くなってしまう。

そして、一度は耳にしたことがあるであろう歯周病とは、歯に付着した細菌の塊である歯垢が引き起こす炎症とそれに対する生体反応によって、歯を支える骨や歯周組織が失われる病である。

この病によって、糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞、認知症など様々な病気に悪影響が出ることが分かってきている。
毒性の強い歯周病菌がポケットや虫歯の穴から血液に入り、全身に細菌がまわる菌血症が生じる。ウイルス性肺炎を発症した人の口腔内で歯周病菌が血液に入ったことにより、二次性細菌性肺炎を引き起こすと死に至る可能性が高くなってしまう。新型コロナでもウイルス性肺炎が落ち着いた後に、二次性細菌性肺炎を起こすことが報告されており、歯周病菌と新型コロナ重症化の関連性が推察される。

この対策として一つ有効なのが、歯科医院で定期的に治療やクリーニングを受けることである。毒性の強い歯周病菌が体内に入ることを防止することも可能である。自分では気付かなかった小さな虫歯も発見し、虫歯も重症化する前に早期治療することも出来る。

ホームケアも大切だが、是非この機会に歯科医院へ行かれてみてはいかがでしょうか?

訪問歯科はどのくらいの料金がかかるのですか?

三軒茶屋 野沢 下馬のふじわら歯科医院です。梅雨で大雨が降ったかと思えば、今日は気持ちの良い晴れですね。
さて、よく質問されますので、「訪問歯科の代金」について、書かせていただだきます。
 歯科医院に通えなくなったご高齢の患者さんやご家族に、「訪問診療をご利用になってはいかがですか?」とお話すると、「それはすごく助かるけれど、往診料はいかがほどですか?」という質問をよく受けます。往診料が高いのではないかとご心配なのでしょう。
訪問診療は、からだが不自由で自力では通院が困難な方が受けられる公的医療サービスです。個人のお宅だけでなく、介護施設や病院におられる方も受けることができます。ですから、「元気だけど通院が面倒だから来てほしい」という方は対象にはなりません。健康保険や介護保険を使って訪問診療を受けるのですから、必ずきちんとした理由が必要です。
それではここからは、もっとニーズが多いと思われる、要介護認定を受けて在宅介護を受けておられる高齢の患者さんへの訪問診療を例に挙げながらご説明していきましょう。複雑な話になりやすいのですが、なるべくシンプルにわかりやすくお話ししてみます。

要介護認定を受けた患者さんが歯科の訪問診療を受ける時にかかる費用は、大きく分けて3つあります。ひとつ目が「歯科訪問診療料」。二つ目が「居宅療養管理指導料」、残る三つ目が「検査・治療代」です。
「歯科訪問診療料」というのは、つまりは歯科医師や歯科衛生士の往診費です。「居宅療養管理指導料」というのは、歯科とケアマネージャーが連携し、ケアマネージャーがケアプランを作成する際に必要な情報を提供したり、患者さんやご家族に歯科の専門家として助言や指導を行う費用のことをいいます。「検査・治療代」とは通院するときと同じ、いわゆる治療費です。治療費は歯科医院で受けるのとほとんど同じです。
つまり訪問診療を受ける時に支払うのは、「往診代」+「ケアマネージャーとの連携代&指導代」+「治療費」ということになります。
さてそれでは、「歯科訪問診療料」ですが、在宅の場合、一軒のお宅に患者さんがお一人いるとすると、870円になります(訪問先に何人も患者さんがいる施設や病院では一人あたまの歯科訪問診療料はもっと安くなります)。
治療費は歯科医院で受けるのとほとんど同額です。保健治療なら、負担額が1割の方なら自己負担の費用は1割。ただし自費治療を選択すれば(たとえば金属床の義歯を作るとか)保険は効きません。
ということで、訪問診療で、治療費以外にかかる金額は、1222円〜1725円の間ということになります。ザックリいうと、「治療費+1500円前後」が目安になると考えていいでしょう。無理をしてタクシーで通院なさるよりもご負担は少ないのではないでしょうか。
なお、歯科の訪問診療は、ケアマネージャーが策定しているケアプランとは別枠ですので、訪問診療のために現在受けている介護サービスを削る必要はありません。
歯科の訪問診療をご希望の場合は、かかりつけの歯科医院に相談して往診をお願いするか、訪問診療を行なっている歯科医院を紹介してもらいましょう。また、地元歯科医師会や担当のケアマネージャーに相談するのもよいと思います。ケアマネージャーと歯科医院が連絡を取り合い、ときにはケアマネージャーに立ち会ってもらうこともできます。とくに初診では、持病や体調についてケアマネージャーに確認し相談しながら進められると、患者さんにとっても歯科医師にとっても安心です。

大人の歯にまつわる ショッキングな数字を知っていますか?

三軒茶屋 下馬 野沢エリアのふじわら歯科医院です。先週は4月というのに真冬の寒さ。
今日からやっと春らしく暖かくなりました。そこで、

大人の歯にまつわるショッキングな数字を知っていますか?

貴方が最後に歯科医院へ行ったのは、いつですか?
実は40歳以下、歯科の受診率がもっと低い世代のひとつ。
おおむね中学生頃から受診率が下がり、20~30代前半で最低に。
その後の世代は妊娠時の定期健診で指摘されるようになるとで受診率の平均は上がるのですが妊娠前のいわゆる“女性の働き盛り”時代は、歯の」健康度合いが最悪に....。
そして衝撃的なことに、日本人平均で40歳代28本ある永久歯のうち1本を虫歯で失くすというデータもあるのです。「現状の日本の歯科医療では28本ある永久歯を、80歳で12・2本し残せません。これは完全に入れ歯必要なレベル。また、80歳までに20本の歯をのこそうという<8020運動>もありますが、28本の歯が20本になるということは、これもまた入れ歯が必要なんです。
例えば40代で20本ある手足の指のうち1本が失くなるとういうことはとても大変なこと。それは歯も同じです。歯はそれぞれの歯がそれぞれの役割を果たしており、1本でも失くなることは大変なことなので(脇智典先生)というように、口の中の健康はまだまだという人が多いい日本。
歯を失くすリスクを増やさないためにはどうすればいいのでしょうか?

自分の中の「虫歯の原因」を取り除こう!

歯科医院に対して、虫歯の治療という対症療法なものを求めるだけでなく歯を大切にする方法を学ぶことが大切と先生は話します。「歯が痛いから虫歯をとってもらう」だけでは“治療”であっても、“医療”ではないと思っています。「きちんと歯磨きしていたのに虫歯になった」という患者さんがいれば、それは生活習慣や磨き方に問題があるかもしれないですよね?“その歯が悪くなった原因がどこにあるのか”をレントゲンを撮ったり、顎の筋肉の使い方など総合的に見て突き止めていき、歯ブラシの選び方や磨き方の提案をして、患者さんは自分の歯に何が起こっているかを自覚して変えていくことが大切です。
自分の中にある“虫歯の原因”を取り除かなければ健康な歯は遠のくばかり。
原因がどこにあるのかは専門家に聞いたほうが確実で、早い!

お気軽に歯科医院へお越しください。

中高年の10人に8人が歯周病

こんにちは。三軒茶屋 下馬 野沢 ふじわら歯科医院です。
11月に入り、1日の寒暖差が著しくなってきました。風邪が流行っていますので、注意してください。

さて、35歳以上の8割以上の人がかかっていると言われる歯周病。その割合は年々増加する傾向にあります。
そもそも歯周病とは、歯や歯のまわりにつくネバネバ状のプラーク(歯石)が引き起こす「歯の周辺にある組織の病気」。初期のうちは「歯肉炎」、進行したものは「歯周炎」と呼ばれます。歯肉炎は歯ぐきが炎症を起こして赤く腫れている状態で、歯を磨いたときや硬いものを噛んだときに出血します。そして、さらに炎症が進むと歯ぐきがだんだん下がり、歯を支えている骨を溶かしはじめます。これが歯周炎。痛みがないので、なかなか自分では気づかないことが多いのですが、骨が溶けてくると歯がグラグラ揺れるようになり、放っておくとやがて抜けてしまいます。歯は歳をとれば抜けるもの、そう考えている人がいるかもしれませんが、実は歯を失う最大の原因は歯周病なのです。
 
歯磨きのしにくい歯並びは歯周病のもと

歯周病は、細菌による感染症という面と、生活習慣病という面を併せもった病気です。そのため、予防するには両面からのアプローチが必要になります。感染症の面からは毎日の歯磨きや歯科医院でのプラークコントロールが、生活習慣病の面からは禁煙する、ストレスをためない、間食を控えるといった生活習慣の見直しが大切です。
また、咬み合わせのアンバランスを正すことも歯周病予防のポイントといえます。なかでも歯周病につながる不正咬合といわれているのが、上顎前突や開咬といった咬み合わせ。これらは口が閉じにくいため、歯ぐきが乾きやすくなり、その結果、歯周病のきっかけとなります。ほかにも、特定の歯にだけ必要以上の力がかかる外傷性咬合も注意が必要です。いずれも、歯磨きをきちんと行っていないと、口の中の状態がさらに悪くなり、歯周病の進行を早めることに。咬み合わせるとき、ある部分の歯だけが強く当たる気がする。そんな人は、手遅れのならないうちに歯科医院へ相談を。
また、歯周病がある人は矯正歯科治療を受けることで、病気の進行が早まる場合があります。矯正歯科治療の前に歯周治療を行い、病気の進行を抑えてから咬み合わせの治療をはじめましょう。

白いつめもの

三軒茶屋 下馬 野沢エリアのふじわら歯科医院です。気温がぐっと下がって秋らしくなってきました。今年は秋雨前線の影響で曇りの日が多いですね。風邪が流行っているので、くれぐれもご注意なさってください。さて、今回は虫歯治療に用いる白い詰め物について多く質問されますので、簡単に紹介していきます。
Q.むし歯をレジンで詰めてもらいました。白くて目立たず、大満足です。キーンという大嫌いな削る音もあまり不思議と気にならなかったです。
A.詰め物の材料が歯にピタリとくっつくので、穴を大きく削らずにすむのです。その分、金属の詰め物のときに比べるとタービン音を最小限にすることができます。

白い詰め物の治療として知られるコンポジットレジン修復。いまや、接着技術を用いたこの治療法なしでは、患者さんのご希望に応えることができないほど、歯科治療にとって必要不可欠な治療法になっています。
患者さんにとってうれしいメリットは、なんといっても詰め物が目立たないこと。しかも、その日に治療が終わります。
コンポジットレジンを使う治療では、材料を直接歯に詰めたり盛ったりして修復します。そのため金属やセラミックの詰め物のように、型を取って製作する必要がありません。型取り後、装着のために再度来院せずにすみ、白い治療がその場ですむことはコンポジットレジン修復の大きな魅力でしょう。
 そしてもうひとつ大きなメリットがあります。それは、みなさんが苦手な、歯を削るキーンというタービンの音をあまり聞かなくてすむことです。
コンポジットレジン修復では、接着技術という、歯と材料がピタリとくっつく方法を使います。詰め物が取れないように穴の形を削って拡げる必要がなく、削る量をぐっと少なくすることができます。治療後の歯の寿命にとってよいのはもちろん、歯医者嫌いの元凶になっている「歯を削る音」を最小限に抑えられるのです。
こうした特徴を持つ治療は、じつは現代が生んだハイテク材料に支えられています。水分だらけのお口のなかで、修復物が歯にピタリとくっつくという特殊な接着技術の研究がはじまったのが1950年代。その後半世紀にわたる開発競争のなかで、すぐれた材料が日本のメーカーによってつぎつぎに生み出され、丈夫で、仕上がりが美しく、しかも使いやすい材料へと進化してきました。コンポジットレジン修復の材料は、現在完成期を迎えているといってよいでしょう。
材料の成熟とともに、治療の裾野は一気に広がりました。現在では、小さなむし歯の治療から、かなり大きく欠けた歯を審美的に修復する治療まで、(適応症例に一定の限界はありますが)幅広く用いられています。
大きく分けてその内容は、現在二極化しているといってよいでしょう。一方は、むし歯や歯を修復する保険の治療です。治療済みの歯の健康を長く保つには、なるべく歯を削らないことが大切。小さく削り、不快なタービン音が少なく、あっという間にピタリと充填される白い治療に驚かれたかたも多いのではないでしょうか。
もう一方が、特殊なテクニックをマスターした歯科医師による審美修復治療(自費治療)です。これまで金属やセラミックで作られていた治療の代わりに、何色ものコンポジットレジンを微妙に重ね、色も形も本物そっくりに造形し、材料の可能性を最大限に引き出します。

歯科の訪問診療でどんな治療が可能?

こんにちは。下馬 野沢 三軒茶屋エリアのふじわら歯科医院です。

9月になって一段と気温が下がってきました。もうすぐ秋ですね。

ふじわら歯科医院では、訪問歯科を行なっています。訪問歯科でどんな治療が可能でしょうか?

Q.歯科っていろんな機材が必要ですよね?
  在宅で治療って受けられるんですか?

A.近ごろはポータブルユニットの普及もあり歯科医院で受けるのとほとんど変わらない治療を受けられるようになってきました。
  入れ歯の調整から製作、詰め物、被せ物など通常の治療であれば対応は可能です。

 たしかに、歯科医院の診療室は大きなチェアやユニットなど、いろんな器械や器具がいっぱいで、内科の診療室とはずいぶんと雰囲気が違いますね。おっしゃるとおり、歯科の治療や口腔ケアにはさまざまな器械や道具が必要で、昔のお医者さんのように医療カバンひとつで往診、というわけにはいきません。
 とはいえ、どんな治療やケアをご希望なのかがあらかじめわかれば、必要な機材を車に乗せて運ぶことは十分可能です(私も、訪問診療をはじめた当初は、医院で使っている機材をみつくろって車に積み込み、患者さんのお宅にお伺いしていました)。通常の治療はこれで対応できます。
 また、近ごろでは治療や口腔ケアに使うひととおりの機材がコンパクトにセットされた、往診用のポータブルユニットや、ポータブルのレントゲンも普及してきています。これに加えてミラーやピンセット、エキスカベーター(むし歯の掃除をする器具)、スケーラー(歯石を取る器具)などの7つの道具を車に積み込めば、歯科医院とたいして変わらない装備を整えてお伺いすることができます。つまり、歯科医院で受けるのとたいして変わりない治療をご提供することができるのです。
 患者さんの主張に多い入れ歯の調整だけでなく、たとえば入れ歯の製作、被せ物の製作、もちろんむし歯治療や歯周病の治療まで、通常医院で行っているほとんどの治療に対応可能で、できないものといえば、インプラント治療くらいでしょう。ただし、患者さんがあまりお疲れにならないように、様子を見ながらその患者さんに合った治療を少しずつ進めさせていただくことになります。
 抜歯などの外科処置については、持病の様子によっては医科の主治医と連携をし、また、必要に応じて入院設備などが整った病院歯科をご紹介する場合もあります。
 治療をはじめる前には必ず、どんな持病をお持ちなのか、どんなお薬を飲んでおられるのかを確認し、その日の体調をチェックしてから治療を開始します。座椅子やクッションに深く座っていただき、クッションなどの支えを使いながら安定した姿勢をとっていただくことが重要です。車椅子に座っている場合は、ストッパーをしっかり下して動かないように固定します。
 誤嚥を防ぐために顔が上向きにならないように注意して、患者さんの疲れ具合をみながら治療を進めていきます。なるべく手早く治療しますが、患者さんの体調によっては何回かに分けての治療になります。様子を見てご相談しながら進めていきますのでご理解をお願いします。

肩こり・腰痛の原因は噛み合わせかもしれない

こんにちは世田谷区三軒茶屋 下馬 野沢のふじわら歯科医院です。
3月は天気が大荒れですね。今朝の大雨は大丈夫でしたか?
さて今回は
「肩こり・腰痛の原因は噛み合わせだった」
について

 右の奥歯が抜けたままになっている人は、左の肩から背中にかけてひどい「こり」がでる。これは歯科版「マーフィーの法則」だ。私は長年歯科診療をしている中で、数多くのこうした患者をみてきた。ところが、奥歯を入れて全体の噛み合わせを調整ずると、不思議なことに長年のこりが解消したというケースは本当に多い。
 肩こりだけでなく、イライラ、不安、頭痛、吐き気、やる気の低下、気鬱などのいわゆる不定愁訴も、噛み合わせを調整しただけで解消することも多い。
 人間は常に重力に対抗しながら生きている。骸骨の標本を見るとわかるのだが、数多くの関節がある中で、背骨につながっていて左右に関節があるのは、顎関節と仙腸関節の二つである。つまり。この二つの関節が、身体の中心軸を保つ役割を担っているといってもいい。
 中でも顎関節は、頭蓋骨に近いところにあって、重い頭を支えており、頭頸部の筋肉と密接に関係しており可動域も広い。さらに全身を動かす際に、バランスをとるために顎関節は重要な役割を担っている。
 もしこれがずれてしまったら、頭頸部はもとより全身に影響がでることは推察できる。
 噛み合わせを調整するといっても、薄い紙一枚あるかどうかというごくわずかな調整だけだ。この紙一枚分が違って、左右のバランスがずれていても、長い間にはどこか一本の歯に負担をかけ、咀嚼筋のアンバランスを引き起こす。それによって首の筋肉が引っ張られて筋肉が緊張する。これが頭痛や背中の張りやこりとなって表れる。肩の筋肉が固くなるために腰部の筋肉も引っ張られ、腰痛の原因ともなる。歯のわずかなズレが他の関節や筋肉、リンパ系や体液系に影響を与え、多くの症状をもたらす。
 歯ぎしりも、噛み合わせによって引き起こされることが多い。
 歯ぎしりは、上下の歯を噛み合わせたままで横に動かすことによってギシギシという音が発生する。犬歯は横方向への動きにもある程度耐えられるが、他の歯は横揺れに弱い。
 実は噛み合わせが悪いと、早期接触が起こる。全ての歯は、上下同時に合わさるように設計されているのだが、どこかの歯だけ先に接触することがある。これが早期接触だ。先に接触する歯があるということは、遅れて接触する歯もあるということで、身体はこのアンバランスな状態を正常に直したいと、歯をこすり合わせることで歯を削り高さを同じにしようとする。自分で歯を削るのだ。
 歯ぎしりによって差し歯にひびが入ったり、差し歯が外れることがよくあるが、これは噛み合わせが悪いために、早期接触が起こっている可能性が高い。
 ほんのわずかな噛み合わせの悪さが、肩こり・腰痛、不定愁訴どころか歯をだめにする原因になることもある。注意が必要だ。

メタボは歯周病になりやすい

こんにちは。世田谷区三軒茶屋、下馬、野沢エリアのふじわら歯科医院です。
まだまだ寒い日が続きますね。今年はインフルエンザが大流行とのことなので、
お体にはくれぐれも、お気をつけてください。
さて、

すっかり定着したメタボリックシンドローム。
 内臓脂肪の面積が一〇〇平方センチメートル以上あり、血圧、中性脂肪あるいはHDL(善玉コレステロール)、空腹時血糖値のうち二つ以上の検査結果が基準値を上回っている場合、メタボリックシンドロームと診断される。目安としておへそのまわりの数値が男性で八五センチ以上、女性は九〇センチ以上あると内臓脂肪系の肥満の可能性が高いとされる。
中年太りといわれるが、男性と女性の脂肪のつき方の違いがある。男性の場合は、おなかがぽこんと飛び出したような脂肪のつき方をするので「リンゴ型」、女性の場合は、お尻を中心に脂肪がつくので「洋ナシ型」と表現される。内臓脂肪というのは内臓のまわりにぴったりとつく脂肪のことで、男性に多い「リンゴ型」がこれに当たる。
メタボを日本語にすると代謝症候群で、生活習慣病を誘発するリスクが高くなるといわれる。研究が進み、メタボになると生活習慣病だけではなく、歯周病の発症率が高くなるという結果も発表された。
 これを発表したのは、九州大学大学院歯学研究の斎藤俊行教授のグループだ。
 二〇歳から五九歳の二四一人を対象にBMI体重[kg]÷身長[m]の二乗で算出する体格指数)と歯周病の関係を調査した。すると、肥満の人は歯周病に罹っている率が高いことがわかった。
 BMI値が二〇未満の指数を一とすると、二〇~二四・九の人が歯周病に罹患している割合は一・七倍に、BMIt値が二五~二九・九(肥満度一)の人だ三・四倍、BMI値が三〇以上(肥満度二)の人では八・六倍にもなることがわかった。標準体重に比べて肥満者は、八倍以上歯周病に罹患している。
 しかも体脂肪率が五パーセント上がるごとに、歯周病に罹るリスクが一・三倍に上昇するという結果になった。他のリスクファクターになりうる数値を加えて分析しても、肥満者は歯周病を罹患するリスクが高い。
 その後原因を究明する研究が行われ、脂肪細胞に関係していることがわかってきた。脂肪細胞は余ったエネルギーを貯蔵しておく場所だが、実は他にも様々な働きをしている。
 脂肪細胞は、生命維持に欠かせないホルモンなどを生み出す分泌器官だというのだ。脂肪細胞はレプチンという、飽食ホルモンを出している。
 分泌されたレプチンが視床下部にある満腹中枢を刺激することで、食欲の抑制とエネルギーの消費を増やすような働きをすることが発見された。一九九四年のことだ。食欲をコントロールするホルモンが脂肪細胞から出ているとは驚きだ。
 人間の体内には、平均して三〇〇億から六〇〇億個の脂肪細胞があるといわれ、食べすぎや運動不足で余った脂肪が細胞の中に取り込まれる。すると細胞自体が大きく膨れていく。東京医科歯科大学難治疾患研究所の小川佳宏教授の研究では、肥満細胞が巨大化するだけでなく、免疫細胞のマクロファージが入り込んで増殖し、炎症を起こすTNF-aなどの腫瘍壊死因子を全身に送り出していることがわかった。
 この因子が増えすぎると血管が詰まりやすくなり、するとさらにマクロファージが増えて脂肪細胞を活性化させる。そして炎症を起こさせる複数の物質の集まりである炎症サイトカインが分泌される。太って脂肪細胞が巨大化しただけで、炎症を起こさせる物質が体内に大量に排出される。メタボの人の血液検査をすると、炎症を示す高感度CRPマーカーの数値が基準よりも高くなっていることで、これが証明される。
 実はこの一連の働きが、歯周病を悪化させる。
 歯周病菌による歯槽骨の吸収は、腫瘍壊死因子TNF-aの感受性が高くなり、マクロファージの働きが悪くなり結果として歯周病が悪化するというわけだ。
 さらに怖いのは、肥満細胞から分泌されるアディポサイトカインの仲間のPAI-1(Plasminogen Activator inhibitor-1)が血液の凝固を促進し、虚血性心疾患にも関与している。血中にPAI-1が増加すると、歯周組織の毛細血管にも血液が流れにくくなるので歯周病も促進する。
 少し難しくなったが、つまりは太っているということ自体が炎症が起こっているということなのだ。この炎症が歯周病を悪化させる。

つまり、生活習慣病と歯周病は深く関わり合いがあるということです。